Claudeのデスクトップアプリを2つ同時に起動する方法
再起動ラボ #54|アカウントを2つ持っていても、デスクトップは1つしか開けません。2枚同時に立ち上げて、記憶とスキルだけ共有する手順をまとめます。
Claudeのデスクトップアプリは、
普通に開くと1つしか立ち上がりません。
アカウントを2つ持っていても、
同時に使うことはできない。
でも実際は、
データの置き場を分けてやれば
2つ並べて動かせます。
今日その設定を通したので、
手順として残しておきます。
やることは3つです。
2枚目を立ち上げること、
サイドバーの履歴をそろえること、
そして記憶を共有させることです。
先に、AIへ渡す指示書
説明より先に動かしたい方は、
これをそのままコピーして
自分のAIに渡してください。
MacでClaudeデスクトップを2アカウント分立ち上げ、記憶だけ共有したい。次の順で進めて、各段階の結果を報告して。
1. 2枚目の起動:
open -na "/Applications/Claude.app" --args --user-data-dir="$HOME/Library/Application Support/Claude-sub01"
2枚目は別のデータ置き場を使うので、まっさらなログイン画面が出る。そこで別アカウントでログインする。
2. 起動用アプリ: Dockからは2枚目を起動できないので、osacompile で起動専用アプリを ~/Applications に作る。すでに動いていたら二重に起動しない作りにすること。
3. 履歴: ~/Library/Application Support/Claude/claude-code-sessions/<アカウントID>/<組織ID>/ の local_*.json(サイドバーの目次)を、2枚目の同じ階層へコピーする。逆向き(2枚目→1枚目)にも同じ手順で戻せるようにしておくこと。コピー前に貼り付け先のClaudeを必ず終了させ、コピー後に起動し直すこと(開いたままだとコピーが打ち消される)。
4. 検査: 2枚目を起動し、サイドバーに履歴が並ぶこと、~/.claude のスキルとメモリが読めることを確認する。
禁止: Cookies・Local Storage・config.json の oauth で始まる項目・デバイス登録ファイルはコピーしない(アカウントが混ざるため)。以下は、
この4行が何をしているかの説明です。
つまずいたところも書いています。
1. 2つ目を立ち上げる
Claudeデスクトップは、
Electronという仕組みで動いています。
データの置き場を指定して起動できるので、
別の置き場を渡せば2枚目が立ち上がります。
open -na "/Applications/Claude.app" --args --user-data-dir="$HOME/Library/Application Support/Claude-sub01"いま使っているウィンドウはそのままに、
まっさらな2枚目が開きます。
あとはそこでログインするだけです。
置き場の名前を変えれば、
3枚目以降も同じ理屈で増やせます。
ここでハマったのが、
Dockから2つ目は起動できないことでした。
Dockやアプリ一覧から開くと、
動いているウィンドウが前に出るだけです。
壊れたと思いましたが、Macの仕様でした。
毎回コマンドを打つのは面倒なので、
起動専用の小さなアプリを作りました。
osacompile -o "$HOME/Applications/Claude 2nd.app" -e 'do shell script "open -na \"/Applications/Claude.app\" --args --user-data-dir=\"$HOME/Library/Application Support/Claude-sub01\""'できたアプリをDockに置けば、
クリック1回で2枚目が開きます。
見た目を変えておく
2枚並ぶと、
どちらがどちらか分からなくなります。
ぼくは3つ変えました。
まず外観です。
設定から、片方をライト、
もう片方をダークにしました。
これがいちばん効きます。
次に表示名。
アカウント側の名前を変えておくと、
ホーム画面の呼びかけが変わります。
最後にAIからの呼ばれ方も変えました。
見分けがつかないまま使うと、
うっかり別のアカウントで
作業を進めてしまいます。
2. サイドバーの履歴を、両方に出す
2枚目はサイドバーが空の状態から始まります。
ここで知っておきたいのが、
会話が2階建てになっていることです。
本体は `~/.claude/projects/` にあり、
どちらのアプリで作っても同じ場所に貯まります。
一方、サイドバーに並ぶ一覧は、
アプリごとの置き場にある「目次」です。
つまり目次だけコピーすれば、
過去の会話はもう一方にも並びます。
置き場はここです。
~/Library/Application Support/Claude/claude-code-sessions/<アカウントID>/<組織ID>/`ls` で覗くと `local_〜.json` が並んでいます。
これが目次の実体です。
2枚目の同じ階層へコピーすれば完了します。
ここで大事な順番があります。
コピーする前に、貼り付け先のアプリを終了する。
ぼくは両方立ち上げたまま試して、
一覧がまったく変わりませんでした。
アプリは終了するときに設定を書き戻すので、
開いたままだとコピーが打ち消されます。
落としてからコピーし、
そのあと起動し直す。
この順番なら反映されます。
ぼくの場合は786件が一覧に並び、
本体は共有なので続きも読めました。
このコピーは逆向きにもできます。
2枚目で進めた会話を1枚目に出したいときは、
同じ要領で目次を戻せば並びます。
主戦場をどちらに移しても、
履歴は追いかけられるということです。
ひとつだけ注意があります。
同じ会話を、両方のウィンドウから同時に打たない。
本体は1つのファイルなので、
2つのアプリが同時に書き込むと
履歴が壊れる恐れがあります。
読むのは安全、書くのは片方だけです。
3. 記憶とスキルは、そのまま共有される
ここが今回いちばん楽だった部分です。
覚えさせたことも作ったスキルも、
`~/.claude` という場所にあります。
デスクトップの中のClaude Codeは、
どちらのアカウントでもここを読みます。
つまり何もしなくても同じものを見ます。
ぼくの環境ではメモリ191件とスキル27本が、
そのまま2枚目でも動きました。
引き継げないものもあります。
Gmailやカレンダーなどの外部連携は
アカウントに紐づく持ち物なので、
使う側で接続し直しになります。
4. 両方ログインしておくと、残量が見える
2枚並べる利点は、
上限に当たったときに効きます。
片方が止まっても、
もう片方で作業を続けられる。
そのとき困るのが、
「いまどれくらい使ったか」が見えないことです。
ぼくはけいすけさんの「ccswitch」を入れて、
メニューバーに残量を出しています。
アカウントごとに5時間と7日の使用率が並ぶので、
切り替える判断がしやすくなります。
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けいすけ「Claude Codeを止めるな!複数アカウント切り替えツール ccswitch(Mac用・ソースコード付き)」
ひとつだけ、ここで踏んだ失敗を書いておきます。
ターミナル側で2つ目のアカウントに
ログインしようとしたら、
1つ目と同じアカウントで通ってしまいました。
こちらの認証は
ブラウザのセッションを見にいくためです。
ログイン用のURLは、
シークレットウィンドウに貼って開く。
デスクトップの2枚目は
自前のログイン画面が出るので、
この心配は要りません。
なお、複数アカウントの運用が
規約上どう扱われるかは各自で確認してください。
こういう手を動かした記録を、
ふだん書いています。
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