AIが仕事を始めた、その瞬間に横にいました
踊り場からの再起動 #42|当たり前だと思ってやっていることが、誰かにとってはいちばん欲しいものだった、という話です。
AIは便利ですよ。
そう話しても、
たいてい伝わりません。
でも昨日、
一度だけ、
空気が変わる瞬間がありました。
AIが質問に答えるものではなく、
仕事をするものだと、
伝わった瞬間です。
その横に座っていられたことが、
その日いちばん、
嬉しい出来事でした。
友人にAIの使い方を
教えに行きました。
ノートパソコンをそれぞれ開いて、
隣同士に座る。
そういう二時間でした。
その人はChatGPTなら使える人です。
でも、AIエージェントは
触ったことがないと言っていました。
だから、どこから教えるのがいいのか、
前の晩からずっと考えていました。
ぼくのまわりは、
もうゴリゴリに使っている人ばかりです。
でも一歩外に出ると、
使っている人と使っていない人とで、
天と地ほどの差があります。
そこをどう埋めればいいのか。
それが、いちばん悩んだところでした。
いちばん嬉しかったのは、
教え終わったあとではありません。
途中の、ある一瞬でした。
二時間で全部は教えられませんでした
Claude Codeを入れてもらって、
ぼくの招待コードを渡して、
さあ動かそう、というところで
止まりました。
Gitが入っていないと
動きません、という表示が
出たんです。
ぼくのパソコンには、
とうの昔に入っているものでした。
焦りはありませんでした。
自分のClaude Codeに聞いて、
出てきたコマンドを、
その場で相手に渡す。
それで、普通に動きました。
前の晩に、簡単な教材のようなものを
作っていきました。
その通りには、
まったく進みませんでした。
二時間あっても、
渡せるのはせいぜい一つです。
それでも、一つ渡せたのは
よかったと思っています。
いちばん食いついたのは、今週ぼくが書いたことでした
事前に、何をやりたいかは聞いていました。
記事を書いて発信したい。
でも、忙しくて時間が取れない。
喋るのは得意だけれど、
文字にするのは苦手。
そういう話でした。
それならと思って見せたのが、
ちょうど今週こちらに書いたばかりの、
記事のパイプラインです。
AIに質問を作ってもらって、
その質問に声で答える。
音声を渡すと初稿ができて、
そのままnoteの下書きまで進む。
自分の画面をそのまま開いて、
説明しました。
その日のゴールは、そこに決めました。
ぼくにとっては、
何も考えずにやっている
毎朝の手順です。
その、何とも思っていない工程が、
その人にとっては
いちばん欲しいものでした。
あなたの当たり前も、
たぶん誰かにとっては、
いちばん欲しいものです。
最後はぼくのほうから
プロンプトのデータをいくつか渡して、
設定まで手を入れさせてもらいました。
うまくいけば、
時間がかなり縮むはずです。
課金は、一週間触ってみてから
考えてくださいね、とも伝えました。
チャットではなく、仕事を任せるという感覚
教える前にいちばん悩んだのは、
チャットとエージェントの違いを
どう伝えるか、でした。
ChatGPTは検索の代わり。
質問に答えるだけです。
AIエージェントは、優秀な部下です。
仕事を、依頼できます。
自分の下に部下がいるようなことが、
AIエージェントだとできます。
ここが天と地ほど違うのですが、
使ったことがない人に
言葉で説明しても、たぶん伝わりません。
最初に伝わったのは、
「深掘りの質問をAIに作らせる」
という話をしたときでした。
説明を最後まで聞く前に、
「それいいですね」と
声が挟まりました。
しばらくして、その人は
自分の言葉で言い直しました。
改めて喋ったことを
記事にしてもらうこともできる、
ということか、と。
さらにあとで、
「自分で考えるよりは、質問された方が」
とも言っていました。
刺さったのは、記事が書けることより先に、
質問してもらえることのほうでした。
もう一段深く伝わったのは、
そのあとでした。
今までチャットしか触っていない人の画面で、
AIが自分でファイルを触り始める。
フォルダを開いて、
中身を読みにいく。
必要なファイルを、
勝手に作っていく。
「聞かれたことに答える」のではなく、
「頼まれた仕事を、自分で進めていく」。
それを、本人が見る。
ぼくはただ、
その画面を横から見ていました。
質問には答えず、
AIが黙って手を動かしていく様子を、
ふたりで黙って見ていた時間でした。
ぼくは、何度も見てきた光景です。
それでも、
自分以外の人の前で
AIが動き出すのを見るのは、
何度目でも、ちょっと特別な気がします。
説明のためのデモではなく、
本当にその人の仕事のために、
AIが手を動かしている。
そのときの感覚は、
ご本人にとっても
まるで違うものだったようです。
ぼくがいちばん嬉しかったのは、
たぶんその瞬間です。
うまく教えられたからではなくて、
その瞬間に横に座っていられたからです。
半年前のぼくには渡せなかったもの
半年前のぼくに、これができたか。
できなかったと思います。
ただ、それは
人に会えなかったからではありません。
その人とはもともと関係が良好で、
気を使わずに話せる相手です。
できなかったのは、
渡すものの中身のほうです。
素直に、スキルがありませんでした。
それでも、その頃はその頃で、
自分がいちばんやれていたことを
渡していたと思います。
そのときの自分のいちばんのものを
渡せてよかったとは、思っています。
半年前のぼくには、
渡せる当たり前が、
ありませんでした。
でも今は、
一つだけあります。
あなたの当たり前も、
きっと誰かには、
欲しいものです。
今回は、それを改めて、
教えてもらいました。
また誰かに教えたいか、と聞かれたら、
たぶん「やりたい」と答えます。
人の役に立てるのが、
ぼくはどうも好きらしいです。
一緒にAIをこうしたい、という人がいたら、
ぼくがやれる範囲でなら
渡せるものはあると思います。
たぶん、逆に
教えてもらうことのほうが多いですが。
それで、明日。
近所でAIの作業会があるそうです。
行ってみようかな、という気持ちに
なっている自分がいます。
そこで何があるかは、まだ分かりません。
それでも、また誰かに
教える機会があったら、
たぶん、二つ返事で行きます。
ひとつ、聞かせてください。
AIを誰かに教えたことはありますか。
あるいは逆に、教えてもらって
見え方が変わった瞬間はありましたか。
よければ、返信で教えてください。
次に誰かへ渡すときの参考にします。
前回の記事は、こちらです。






コメ遅くなりました。
ルクさんのやられてること、正に僕が今後やりたいと思ってることそのものでした。
ここまで被るとは...もう平行世界の僕ですね、と勝手に納得。
今日の投稿のお相手さんの様な方は沢山いらっしゃると想います。
そんな方々に向けて、教材作ってみました。
明日デビューします。
それもこれも、ルクさん始め、皆さんのおかげです。
本当に感謝...。
会社の同僚に使い方教えてます。
2週間に1回ぐらい話してるんですが、自分のよく使う使い方と合わせて機能を説明してあげると
理解して予想以上に使いこなしてくれるようになりました!