ぼくの最初の音声配信は、
再生数4でした。
4人ではありません。
再生数が、4です。
しかも当時は、
誰にも聞かれていないのに、
「会社にバレたらどうしよう」
と本気で怖がっていました。
あれから5年。
気づけば、
配信回数は1,250回を超えていました。
そして今年、
ニュースレターを始めたら、
最初の1本から読んでもらえました。
「やっと届いた」と思いました。
でも、たぶん違ったんです。
跳ねたのは1本目でした。
その1本目を書くまでに、
5年かかっていました。
今日は、その5年間の話を書きます。
再生数4。それでも配信をやめなかった
始めたのは2021年の3月ごろです。
実名のアカウントで音声配信アプリのStand.fmを入れて、
会社員の日常みたいな話をしました。
誰にも聞かれませんでした。
いま思うと、
なかなか面白い状態です。
聞かれてもいないのに、
バレることだけを怖がっていたわけですから。
その年の4月の後半、
ぼくは夫婦関係が悪化して、
別居することになりました。
連休に入る直前くらいに少し落ち着いて、
そのときに思いました。
もう、このネタを配信にしよう、と。
それで始めたのが
「コロナ別居からポジティブになるラジオ」でした。
いま思うと、
とんでもない名前です。
消したつもりだった第1回が、
まだ残っている場所がありました。
久しぶりに聞いてみたら、
声がめちゃくちゃ暗いんです。
ぼくは、落ち込んだりピンチになると
配信がはかどるタイプなのかもしれません。
逆境のほうが、口が動く。
そういう人間なんだと思います。
そして、この配信には少しだけ反応がありました。
4件だった再生数が、
40件くらいになりました。
「コロナ」「別居」という言葉に
それなりの力があったのだと思います。
人は人の不幸が好きなのかもな、
とも少し思いました。
ただ、10倍とはいえ、
4が40になっただけです。
見向きもされない日々は、
そのあとも普通に続きました。
誰にも聞かれなくても、自分には残る
それでも続けられた理由が、
ひとつあります。
仮に誰にも聞かれなくても、
自分にとっては利益がある状態にしておこう。
そう決めていました。
まず、自己満の状態にはしよう、と。
当時ぼくは、
人間関係や夫婦関係について1年間noteを書いて、
その内容を音声で喋る、
ということをやっていました。
これをやっていると、
自分の何が悪かったのか、
逆に何は悪くなかったのか、
が、かなり整理されていきました。
いま思えば、
あれはジャーナリングでした。
配信のつもりで始めたのに、
実際にはぼく自身の回復を助けていました。
だから、
誰も聞いてくれなくてもマイナスにはならない。
そう思えていたのが、
たぶんいちばん大きかったです。
そうやって続けているうちに、
毎日20〜30の再生はつくようになりました。
似た状況にいる人が結構いるんだな、と
やってみて初めて実感しました。
同じテーマの方とコラボさせていただいたりして、
聞いてくださる人が少しずつ増えていきました。
ライブに一人か二人でも来て、
コメントを残してくれることがあります。
あれは、すごく嬉しかったです。
伸びた。でも、売るものがありませんでした
同じころ、Xでは
「書籍を図解する」のが流行っていました。
ぼくも週に1冊読んで、
図解にしていました。
これは、そこそこ伸びました。
いいときは1000くらいの反応をもらったこともあります。
図解を見た方から「作ってほしい」と頼まれて、
1枚500円で20枚描いて、
10,000円。
ぼくにとっては、
初めてのゼロイチでした。
でも、その反応を
何につなげればいいのかは、
分かりませんでした。
数字だけが伸びても、
自分の発信の軸は、
まだ見つかっていませんでした。
発信する場所を変えても、続けることだけは変わらなかった
夫婦関係の発信は、
そのうちネタが尽きました。
別居して、
問題から切り離されたからです。
いま思えば当たり前で、
新しい話題が起きようがありません。
そのころ、
イケハヤさんがWeb3の話をしていました。
2021年の秋には、
Ninja DAOやクリプトニンジャの話が出ていました。
存在は知っていたし、
DAOにもサクッと入りました。
でも、そこから先へは行きませんでした。
自分にやれることがないな、
と思ったからです。
ぼくはクリエイターではないので。
あのとき、
飛び込んでいった人を、
ぼくは見ていました。
だから、あのタイミングで飛び込んだシャックさんは
本当にセンスがあるなと、
いまでも思っています。
そのあとぼくはCNPを買って、
もうこっちだ、と思いました。
そこでバチーンと発信軸を切り替えて、
どこかにコントリビュートできる場所はないかと探して探して、
たどり着いたのがCNP TIMESでした。
そこから「CNP TIMESのルクさん」として
少しずつ知ってもらえるようになりました。
実際のところ、
ぼくは数字の分析なんてほとんどしていません。
ただ、データを毎日出していると
「分析の人」だと思ってもらえるようです。
市況の発信を自動化できて時間ができたので、
毎朝の配信に切り替えたのが2023年の1月でした。
そこからは仕事も忙しくなってきたので、
とにかくこれが続けばいい、
という感じでした。
やめようと思った瞬間は、
一度もありません。
理由は、たぶんこれです。
うまく型ができれば、
やめなくて済む。
当時の型はこうでした。
今日はCNPがいくら売れています。
CNPジョブスはいくら売れています。
最後に、気になったネタをいくつか。
おしまい。
これだけです。
このスタイルさえ守られていれば、
続きます。
振り返ると、どの時期にも
ぼくは型を作っていました。
話すテーマは何度も変わりましたが、
型を作って続けることだけは、
変わっていません。
やめなかったのではなく、やめるのが怖かった
メンタルを壊していた時期も、
やめませんでした。
時間をずらしたり、
短くしたり、
10分だけにしたり、
「今日はごめんなさい」と言った日もありました。
それでもやめなかったのは、
たぶん、きれいな理由ではありません。
やめたら、
絶対に戻ってこられないと思ったからです。
「ここだけ休みます」
「終わったら戻ります」
そう言うことは、
たぶんできました。
でもぼくは、気にしいで、
遠慮しがちなところがあります。
いなくなったら、
聞きに来てもらえなくなる。
聞きに来てもらえなくなったら、
行きづらくなる。
そうなる自分が、
はっきり想像できてしまいました。
なので、ぼくの場合は、
毎朝の配信はしがみついていたのだと思います。
習慣と、怖さ。
その2つでした。
跳ねたのは1本目。かかった時間は5年でした
そして今年、
このニュースレターを始めました。
最初のエッセイは、
その日のうちに読まれました。
ぼくは「やっと届いた」と思いました。
でも、あとから数えてみたら、
その1本の前に、
1,250回以上の配信がありました。
跳ねたのは1本目です。
でも、そこまでには5年かかっています。
あの5年は、
何にもならないと思いながら続けていた時間です。
そのときは、
何かにつながるとは思っていませんでした。
でも、こうして回数を重ねてきたことを
知ってくださっている方がいます。
その積み上げが、
いまの結果になったのだと思います。
ぼくも、まだ数えている途中です
最後に、
この話を書きたくなったきっかけを書きます。
Katosumiさんの、
この記事を読みました。
先に出た誰かの教材が売れていくのを見て、
祝福は本物なのに、
悔しさも「ないことはない」と書かれていました。
そして、その差はどこにあったのかを、
「売る前の戦略」だと分析されていました。
もしかしたら、
ぼくのことも少し入っているのかもしれません。
そして、この分析は
たぶん当たっています。
ただ、ぼくの場合、
その「売る前」は5年ありました。
再生数4から始まって、
そこから色々右往左往して、
スペース配信に辿りついて1,250回。
右往左往としては、
売るものがないまま図解を描いて、
ネタが尽きて、軸を変えて、
入ったコミュニティで何もできずにいました。
ぼくは、そんな時間をずっと過ごしていました。
いま少しだけ先に見えるとしたら、
たぶん、やめなかっただけです。
うまいことをやったからではありません。
もし、ひとつだけ言えるなら、
届かない時期にも、
自分に残る発信をしたほうがいい、
ということです。
聞かれなくても、
書いた分だけは自分に残ります。
ぼくの場合、
それがたまたま回復でした。
ぼくの最初の配信は、
再生数4でした。
そこから、
1,250回以上かかりました。
配信まで合わせれば、
1,300回目くらいです。
Substackも毎日続けて100本近くなりました。
これが何につながるのかは、
まだ分かりません。
でも、それでいいのだと思います。
ぼくも、まだ数えている途中です。
いま自分も「まだ途中だ」と感じている方へ。
この先どうなるのか、
一緒に見届けてもらえたらうれしいです。
関連記事
なぜ1,000回以上も声を出し続けたのか、
その理由はこちらに書いています。
なお、この記事も質問に音声で答えて書いています。
その書き方は質問に答えるだけで、
記事になる。にまとめました。






ルクさん、こんにちは!
継続できるのはやっぱりすごいですね。
私も音声で吐き出したいことはあるのに、どこまで出していいのか線引きに悩みます。
どうしてもプライベートなことに寄り気味で・・・(笑)
記事に記事で答えていただけるなんて、書き手(のつもり)としてこんなに嬉しいことはないです。
ぼくが「売る前の戦略」と呼んだものの中身が、戦略という言葉では足りない5年間だったこと、ずっしり受け取りました。
「届かない時期にも、自分に残る発信をしたほうがいい」
→これ、始めたばかりのぼくへの一番実用的な言葉です。
ぼくはまだ数え始めたばかりです。
再生数4から1,300回の先輩の背中、見届けるどころか、追いかけます。
記事に記事で応える...
和歌の返歌の様で、シビレまくりました。
感謝。