ゲームのスプライトを、
AIだけで作れないか。
この数日、ずっと試しています。
元になるのは、
キャラクターの絵1枚です。
そこからAIで三面図を作り、
構えの絵を作り、
動画にして、
背景を抜いて、
コマを切り出します。
最後は、Claudeに
全コマを検品してもらいます。
ポイントは、
1コマずつ絵を描かせるのではなく、
一度、動画にしてから
コマを切り出すところです。
この方法で、
先日書いたオンライン対戦ゲーム
クリプトニンジャバトルロワイヤルのキャラが、
6体から37体まで増えました。
1キャラにつき、
待機、走り、ジャンプ、攻撃、必殺技など、
9種類の動きを作っています。
しかも、生成はほぼ全部、
手元のMacです。
今日は、絵1枚から
ゲームで使えるスプライトを作るまでの流れと、
37キャラ作って分かった失敗ポイントをまとめます。
この方法で、6体から37体に
最初の6キャラは、
ゴコウランというゲームに出てきた
キャラたちでした。
いまの内訳は、こうです。
クリプトニンジャ:30体
ゲームオリジナル(ゴールデントワ、フェニックスナルカミ、ナルカミ部長):3体
月蝕綺譚のキャラ:4体

月蝕綺譚のキャラも、
同じように生成をかけています。
こちらも30体くらいまで増やして、
全部で70体近くにするのが目標です。
絵1枚から、スプライトができるまで
今回、個人的に面白いと思っているのは、
全部ローカルで生成していることです。
流れは、この5段です。
柴のキャラで、
順番に見てみます。
1. 三面図を作る
手元で動く画像生成のモデル、
Qwen Image 2.1で作ります。
もとにするのは、
公式の3Dの正面の絵1枚だけです。
2. 構えの元絵を1枚作る
三面図から、
緑の背景に構えの絵を1枚。
これが動画の1コマ目になります。
3. 動きの動画にする
MiniMax H3のMac版(h3.c)で、
攻撃やジャンプを
2〜4秒の動画にしてもらいます。
4. 背景を抜いて、コマを切り出す
緑の背景を抜いて、
コマを切り出して
スプライトにします。

5. Claudeが全コマを目で検品する
合格したものだけが、
ゲームに入ります。
できあがると、こうなります。
動きは、1キャラに9つ。
待機、走り、ジャンプ、攻撃が2つ、
必殺、ガード、やられ、ダウンです。
ゲームの素材を、
Macだけで作っています。
かかっているのは、電気代くらいです。
この作り方で、
3Dモデルも作れないか。
このあと、試してみようと思っています。
37キャラ作って分かった、失敗ポイント
量産してみると、
つまずくところがいくつもありました。
作業の記録から、
効いた工夫をいくつか残しておきます。
参考にする絵は、1枚だけにする
三面図を作るとき、
すでにできている別のキャラの三面図を
見本に足したことがあります。
すると、その見本のキャラの特徴が
混ざってしまいました。
いまは、そのキャラの
公式の3Dの絵1枚だけを渡しています。
緑のキャラは、青い背景で作る
緑の背景を抜く作り方なので、
緑の髪や緑の服のキャラは、
髪や服まで一緒に消えてしまいます。
そこで、三面図に緑が多いキャラは、
自動で青い背景に切り替えるようにしました。
背景の色も、決まった値ではなく、
コマの四隅で測ってから抜いています。
動画によって、緑の色味が少しずつ違ったためです。
和装のキャラは、左右反転しない
左向きの絵は、
右向きを反転すれば楽に作れます。
でも和装のキャラを反転すると、
衿の合わせが逆になってしまいます。
なので、左向きは
左向きの元絵から別に動かしています。
必殺の光は「手元に小さく」
必殺技を作らせると、
大きな光が画面いっぱいに広がり、
背景を抜いたあとに光の板が残りました。
指示の文を
「光は手元に小さく、画面を覆わない」
に直しています。
検品は何段も。それでも最後は目で見る
三面図は、
機械のチェック、手元のAI、Claudeの順に
3段で検品しています。
動きのほうも、
背景の抜け残りなどを機械で見てから、
Claudeが全コマを判定します。
それでも、合格した動きの一覧を
並べて見直すと、
途中で背中を向いているコマが
見つかることがあります。
そういうものは、
作り直しに戻しています。
必殺技は、
キャラごとにかなり個性が出ました。

無料。でも、1体に1時間かかります
無料なのはいいのですが、
正直、めちゃめちゃ遅いです。
5秒の動画1本に、
手元では4分くらいかかります。
1キャラあたり、
動画を9本くらい作ります。
並列生成はできないので、
1本1本作っていきます。
なので、1キャラに
45分から1時間。
もう1日、2日、
ずっと回し続けています。
残りはまだ30体くらいあるので、
あと1日は回しっぱなしです。
7000円払えば速い。それでもMacで作る理由
70キャラ作るとすると、
動画は700本になります。
1本10円だとしても、
7000円です。
今のぼくでも、
出せない金額ではありません。
それでも、せっかく
高いMacを買っていて、
時間もそこそこある。
それなら、せっかくだし、
全部ローカルでやってしまおう。
そう思って、
ひたすら生成してもらっています。
今日は、Macを持ち出す日
今日は別件の予定があって、
久しぶりにこのMacを持ち出します。
その間だけは、
生成を止めることになります。
それはそれで、
楽しんでこようと思います。
37キャラで遊べるベータ版は、
こちらで公開しています。
実際に触ってみると、
この記事で紹介した動きも確かめられます。
キャラは、まだ増やします。
70体まで増えていく過程も、
このニュースレターで書いていきます。
続きを見たい方は、
無料で登録しておいてください。
追伸です。
この話は、音声でも話しています。
この記事も、
話した音声から作っています。
作り方は、こちらの教材に
まとめています。










ルクさん、圧倒的な熱量の記事をありがとうございます!
1コマずつ描かせるのではなく「動画にしてからコマを切り出す」というブレイクスルー、
そして和装の衿反転や緑背景の抜けなど、
37体作って泥臭く掴んだ知見の数々にアハりました。
→Claudeに全コマ検品させる多段ループも職人技と思います。
10/1からの復職を目前に控えられたこの大切なタイミングで、
手元のMacをフル回転させてここまでの世界観を具現化されるルクさんの「狂気と執着」に、
同じ再起動の同志として胸が熱くなりました。
少し先を走る頼もしい先導車として、いつも強烈な刺激と勇気をいただいています。
ベータ版のバトルロワイヤル、また触らせていただきます★
今日の外出、思いっきり楽しんできてください!
って、もう帰宅時間帯ですかね😅