久しぶりに、会社に戻る夢を見ました。
朝9時に出社して、仕事をしていました。
10時になって「ミーティング行くよ」と呼ばれて、
会議室へ向かいます。
その途中で、ふと気づきました。
あれ。
ぼくはいま休職中で、
会社に行っちゃいけないはずじゃなかったっけ。
そこで目が覚めました。
少し、ざわざわしました。
完全回復は、まだ遠いのかもしれません。
でも、もう一度目をつぶったとき。
頭に浮かんだのは、なぜか会社の未来でした。
ぼくはいま、Fable級のAI15人と
仕事をしています。
もし、会社のみんなが
同じようにAIを連れていたら。
会議も、報告も、事務仕事も
消えていくはずです。
では、それでも人間が会社に集まる理由は、
何なんだろう。
布団の中で、考え始めました。
進捗を報告するための会議は、もういらない
会社員のころ、
進捗報告の打ち合わせだけで毎週2時間。
でも、みんながAIを連れていたら。
一日の終わりに、AIが今日のことを書き出して、
把握できていないところだけ質問してくる。
少し補えば、
10分で日誌ができあがる。
上司は朝、接続した時点で、
全員の日誌と進み具合を見られる。
気になることがあれば
「彼のAIに聞いといて」で済む。
そもそもフォルダを見に行けば、
質問すらいらない。
これは空想ではありません。
ぼくのひとり会社は、AI社員15人が
日報と進捗ファイルを書いて、この通りに回っています。
調べてみたら、日本にも
果物の名前のAI社員たちがSlackに常駐して、
部署に配属されている上場企業がありました
(下の参考記事1です)。
ぼくが休職中にひとりで作った形と、
同じ形でした。
ただ——全部消すと、たぶん寂しいんです。
きのうの記事で書いたとおり、
ぼくは「人から返ってくること」に飢えるタイプでした。
だから打ち合わせは、短くして残す。
人間は進捗の確認ではなく、
相手の顔色を見ることに時間を使う。
そんな形になる気がします。
事務のかたまりは、「やっといて」で終わる
働いていたころ、
出張先で使うバスを手配する仕事がありました。
ぼくがやると、
どこかでチョンボしそうでした。
だから、事務を支えてくれる方に、
やり取りと漏れの確認をお願いしました。
いま思うと、あれは全部、
AIにできる仕事です。
見積もり依頼も、日程調整も、
価格交渉も、決裁の下書きも。
経費精算も、
レシートを撮って渡せば終わり。
人間に残るのは、
領収書を撮ったり、ダウンロードしたりすることくらいかもしれません。
ここまで考えて、
妙なことに気づきました。
仕事を消していくほど、
会社に人が集まる理由まで、
消えていくんです。
AI同士が話して、人間は承認ボタンだけを押す
情報の壁は、残ると思います。
見せるフォルダと、見せないフォルダ。
いま人間に付いている壁が、
そのままAIに紐づくだけです。
面白いのは、その先です。
チャットに、人間が人間のふりをして
AIに書かせる。
受け取った側も、AIに読ませて
「こう返しといて」と言う。
画面の上では人間同士の会話。
実際は、AI同士の会話。
考えてみれば、
メールではもう起きていることです。
だったらいっそ、
「これはAI経由です。人間の承認済みです」と
表明されているほうが親切な気がします。
ぼくがAgent Bridgeという連絡網で
試している形です。
こわいのは、さらにその先です。
部下からAI経由で
「これ決めてください」と届いて、
自分のAIに相談したら
「承認していいと思います」と言われて、
何も見ずに押す。
あとで「なんでこうなったの」と聞いたら、
「でも、承認いただいてますよ」と返ってくる。
海外では、もう実例が出ています
(詳細は下の参考記事2)。
AIの操作に人間の承認ゲートを付けた会社で、
依頼が1日200件を超え、
まとめて押すようになり、
半年後には承認率がほぼ100%。
実質、誰も見ていない。
笑えないのは、ぼくの個人活動のひとり会社でも
同じことが起きているからです。
「やっといて」と言って、
あとで見たら「なんでこうなった」ということが、
いまでもあります。
概要だけで判断する人間と、
詳細を誰も知らない組織。
たぶんこれが、
次の時代の事故の形です。
仕事が消えたあと、会社には何が残るんだろう
打ち合わせが消えて、
事務が消えて、報告が消えて。
それでも会社に人が集まる理由って、
なんでしょうか。
思考実験は、ここで止まりました。
理想は、会社の中でFable級のAIを
ゴリゴリ回して働くことです。
でも、想像はすぐつまずきます。
社員全員にAIを持たせると、
月3万円×1万人×12ヶ月で、年に36億円。
その決裁は、たぶん下りない。
じゃあ、一部の人でAI新規事業を
やればいい。
でも、AIを連れて新規事業をやるなら——
それ、会社でやる必要、なくない?
そして気づきます。
その「会社でやる必要のない働き方」を、
いままさに、休職中のぼくがやっていることに。
堂々巡りです。
答えの種は、ひとつだけあります。
きのう書いたとおり、ぼくはこの働き方で、
寂しさだけを持て余しました。
孤立しないための場所。
組織の意味は、効率の側ではなく、
たぶんそっち側に残ります。
答えはまだ出ません。
出ないまま、いつか戻る日まで、
この問いを育てておこうと思います。
もし、AIが会議も報告も事務仕事も
やってくれるようになったら、
それでもあなたは会社に集まりたいですか。
よかったら、返信で教えてください。
ぼく自身、まだ答えが出ていません。
本文の参考記事です。
参考記事1:果物の名前のAI社員たち(DeNA・2026年8月4日)
AIを「同僚」として組織に迎える ─ 果物の名を持つDeNAのAI社員たち
参考記事2:承認ゲート形骸化の実例(Waxell・2026年6月25日・英語)
Human in the Loop Isn't Optional: Designing Approval Workflows for AI Agents
きのうの記事はこちらです。
準備している教材『質問に答えるだけで、記事になる。』の案内ページは、こちらに公開しています。








AIが仕事の多くをするようになっても、わたしは職場にいくと思います。
経済的に目処がついて働く必要がない先輩は、雑談を楽しむために職場に来てます。
業務と関係ないリアルコミュニケーションから得られる情報の価値は以外と高いのかも🤔
わたしは同僚との雑談がきっかけで、転職活動はじめましたし✨