AIにトレーナーを頼んだら、初日に誤診されました
再起動ラボ #28|昔の日記まで読ませたら、診断が180度変わりました。
AIにパーソナルトレーナーをお願いしたら、
初日に、誤診されました。
「ほとんど泳げていませんね。ここが弱点です」
でも、それは間違いでした。
昔の記録まで読ませたら、
診断は、180度変わったんです。
AIは、データだけでは、人を理解できません。
人には、文脈があります。
今日は、そういう話です。
AI社員に、健康室を作りました
9月の末に、トライアスロンに出ます。
でも正直、準備は全然できていません。
旅行が続いて、
体重も減っていないし、
トレーニングも、ほとんどできていない。
そこで、ぼくの体重や運動をちゃんと見て、
計画を立ててくれる「専属トレーナー」を、
AIで雇うことにしました。
ぼくはここ数ヶ月、
AIで「社員」を少しずつ増やして、
ひとり会社みたいなものを作ってきました。
記事を書く係、数字を見る係。
このあいだは、法務を相談する係も。
(前回記事:AI法務担当に背中を押してほしかったのに、強く止められました
https://rukupractice.substack.com/p/ai )
その会社に、新しく「健康室」を作った、というわけです。
理由は、レースだけではありません。
いまのぼくは、休職中で、回復の途中です。
体を動かすことは、
「レースのため」である前に、
たぶん「回復の一部」でもある。
だからこそ、ひとりで追い込むより、
横で見ていてくれる存在がほしかったんです。
全部渡したのに、AIは間違えました
まずやったのは、
運動データを、まるごと渡すことでした。
去年の10月に買った、運動を記録する時計。
それ以来ずっと溜まっていたデータを、
「全部読んで、分析して」と渡しました。
返ってきた診断は、こうでした。
「スイム(水泳)は、ほぼゼロからの再スタートですね。
ここが弱点です」
あれ?と思いました。
そんなはず、ないんです。
AIの言い分だと、
ぼくは時計を買ってから、ほとんど泳いでいないことになっている。
でも、去年は大会にも出ている。
なのにAIは、自信たっぷりに、
「泳げていない」と言い切ってくる。
……なんだこれ、と。
あとで分かったんですが、
AIは直近の2ヶ月分くらいしか見ていませんでした。
その狭い窓だけをのぞいて、判断していた。
正真正銘の、誤診でした。
「もっと昔まで見て」で、診断がひっくり返りました
そこで、ぼくは一言だけ足しました。
「直近だけじゃなくて、もっと昔まで遡って全部見て」
そうしたらAIは、去年からの記録を全部読み込んで、
判断を、まるごと訂正しはじめました。
さらに、日記も渡しました。
過去にレースに出た日、
ぼくはそのときの感想を、日記に書き残していたんです。
それも読んでもらうと、
AIの理解が、一気に深くなっていきました。
「泳ぐ力は、ちゃんとありました。訂正します」
面白いな、と思いました。
数字だけを渡すと、AIは狭く見て、間違える。
でも、こっちが
「もっと広く見て」「この日記も読んで」と文脈を足すと、
像が変わる。
AIに任せるというのは、丸投げすることじゃない。
むしろ、こっちが、
文脈を足していく係になる。
そういう手触りでした。
AIが見つけた、本当の弱点
全部を読み込んだAIは、
最後に、こう整理しました。
「泳ぐ体力は足りています。
本当の課題は、距離ではありません」
じゃあ、何なのか。
「スタート直後の、パニックです」
ああ、と声が出そうになりました。
思い当たることが、ありすぎたんです。
しかも、その根拠は、
ぼく自身が昔、日記に書いていた言葉でした。
過去のレースの記録を読むと、
ぼくは毎回、同じことを書いていました。
スタートしてすぐ、
息が続かなくなって、パニックになる。
でも——そのあとが、毎回同じなんです。
平泳ぎとクロールを交互にしながら、
なんとか呼吸を立て直して、
最後は、ちゃんとゴールしている。
毎回、パニックになっている。
でも、毎回、自分で立て直して、完走している。
AIは、
何年分もの日記から、
同じ場面だけを拾って並べました。
自分では、忘れていたことでした。
「パニックになる自分」を、
ずっと弱点だと思っていた。
でも、こうして並べられると、
むしろ「毎回、乗り越えてきた実績」に見えてくる。
課題が「足りない」じゃなくて、
「毎回起きるけど、毎回なんとかしてきたこと」だと分かると、
少しだけ、気持ちが軽くなりました。
何年も前の自分の記録が、
いまの自分を励ましてくれる。
そういう、不思議な体験でした。
AIは、追い込むより休むことを勧めました
このトレーナーには、
ぼくの書いた記事も、全部読ませています。
だからか、こんなことを言ってきました。
「これは、レースのためというより、
回復のためのトレーニングにしましょう」
ごもっとも、と思いました。
短い距離のレースだから、
少しは記録も狙いたい、という欲もあります。
でも、いちばん大事なのは、そこじゃない。
無理なく完走すること。
体を動かして、ざわつく心を、少し整えること。
タイムを追って追い込むトレーナーではなく、
「疲れていたら休もう」と言ってくれるトレーナー。
ぼくがわざわざ選んだのは、そっちでした。
たぶんそれが、
いまの自分に、ちょうどいい距離感なんだと思います。
AIトレーナーに、「目」をつけています
トレーナーを雇って、
もうひとつ動き出したことがあります。
体重と食事の記録も、
AIが自動で読めるようにする、という試みです。
運動のデータは、時計から取れる。
でも、体重と食事は、
これまで手入力しか方法がありませんでした。
とくに体重が、やっかいでした。
ぼくの使っている体重計は、
メーカーがデータの出口を用意してくれていない。
iPhoneの健康アプリからも、うまく取り出せない。
そこで、開発担当のAI社員と、作戦を練りました。
この体重計、じつは乗るたびに、
周りに向かって、電波で数字を飛ばしているらしいんです。
だったら、その電波を、
パソコンに受け取らせればいい。
——その仕組みを、今朝、形にしてもらいました。
いまは、体重計に乗るだけで、
その数字がパソコンに残るようになっています。
(メーカーが閉じているデータを、どう取り出したのか。
それだけで一本書けそうなので、また別の機会に)
次は、食事です。
以前作った、食事のペースを整えるアプリを少し改修して、
食べた記録も、AIが読めるようにしたい。
そうすれば、
運動・体重・食事が、ひととおり揃う。
トレーナーに、
ちゃんとした「目」が、つくことになります。
そこまでいけば、
毎朝、AIがぼくの体を見て、
その日にちょうどいい動き方を教えてくれる。
そういう暮らしに、少しずつ近づいていきます。
正直に言うと、これはまだ、
「やってみた」の段階です。
来週は、このAIトレーナーと
一週間すごしてみた結果を書こうと思います。
本当に、体重は変わるのか。
AIは、ぼくの三日坊主を止められるのか。
ぼく自身も、まだ分かっていません。
最後に、ひとつだけ。
AIは、ぼくのことを、
最初は間違って理解しました。
でも、それはAIが悪かったわけではありません。
ぼくが、文脈を渡していなかったからです。
人を見るというのは、
数字を見ることではない。
その人が積み重ねてきた物語まで読むこと。
それを、AIに教えられました。
もしAIに健康管理を任せるとしたら、
あなたは、何を見てもらいたいですか。
体重でしょうか。睡眠でしょうか。
それとも、「今日は休みましょう」と
言ってくれる相手でしょうか。
よかったら、返信で教えてください。
次回の記事で、紹介するかもしれません。




体重一択()
9月に出るのかー!ファイト!
前後でまた秩父orどこか行こう!
9月という文字がチクリと私を刺しますね🤣
淡々とトレーニングしてはいますが、速くなるためにを意識しすぎていたのか、気の緩みか人身事故をしてしまったので、今はリカバリ中です
家の目の前でスピードはごく低速、私もお相手も大した怪我でなかったが不幸中の幸いですが、私もAIと相談してもう少し焦らなくて済むトレーニング設計にしようと思いました。