魚は釣れなかった。でも、次男の「また来よう」が、ぼくを救ってくれた。
踊り場からの再起動 #3
会社を休んでいた春。
魚は釣れませんでした。
でも、
次男の「また来よう」という言葉が、
その頃のぼくを何度も救ってくれました。
会社を休んでいた春、次男が毎日のように家に来た
会社を休み始めた頃、
正直、一番しんどかったのは、
体調でも、お金でもありませんでした。
「社会との接続がなくなること」
Slackも開かない。
Teamsも開かない。
誰とも話さず、一日が終わる日もありました。
気を抜くと、
「自分なんて、いなくなっても誰も困らないのでは」
そんなことばかり考えてしまう日もありました。
そんな時、
ちょうど次男の春休みが始まりました。
別居・離婚してからのここ2〜3年、
次男は毎週土日にぼくの家に来ています。
でも、この春は少し違いました。
最後の小学生の春休み。
2週間くらい、
ほぼ毎日のように、ぼくの家に入り浸っていました。
ゲームをしたり。
ドーナツを作ったり。
魚を捌いたり。
中古ゲーミングPCを見に行ったり。
いろんなことをしました。
でも、その中で、
いちばん印象に残っているのは「釣り」です。
きっかけは、去年のゴールデンウィークだった
最初に釣りに行ったのは、
去年のゴールデンウィークでした。
「何する?」
そう言って、
いくつか候補を出した中で、
次男が選んだのが、釣りでした。
どうやら友達の影響もあって、
もともと少し興味があったみたいです。
そこから初心者用の釣具を買って、
ふたりで海へ行きました。
正直、
最初はぼくも何もわかりませんでした。
仕掛けもよくわからない。
糸も絡まる。
エサの付け方も怪しい。
ふたりで四苦八苦しながら、
なんとか形にしていったのを覚えています。
でも、不思議と楽しかったんです。
春休み・GW、何度も海に行った
そして今年の春休み以降、
気がつけば、
江ノ島に3回。
磯子に1回。
八景島にも行きました。
江ノ島では堤防だったり、岩場だったり、
磯子では釣り施設に行ったり。
どこでも、ふたりでポイントを探しました。
曇っていて、
寒くて、
正直「今日は厳しいな……」
と思う日もありました。
でも、晴れた日は別でした。
海面がキラキラ光っていて。
潮の匂いがして。
波の音を聞いているだけで、
少しずつ、自分の中のザワザワが静かになっていきました。
そして、たまに魚が釣れると、
次男は大騒ぎです。
「釣れた!!」
と嬉しそうに叫んで、
すぐバケツに魚を入れて、
何度も覗き込んでいました。
その姿を見るだけで、
こっちまで嬉しくなるんですよね。
また、次男は最近、
友達同士でも逗子まで釣りに行くようになりました。
少しずつ、
自分の世界が広がっているんだなと感じます。
でも、まだ時々、
「父ちゃん、これどうやるの?」
「糸絡まった」
「これで合ってる?」
そんなふうに相談してきます。
助けることもあります。
でも最近は、
「それ、自分でやってみな」
そう言って、
あえて見守ることも増えました。
子どもって、
こうやって少しずつ、
自分の世界を広げていくんですね。
ちょっと寂しいけど、
やっぱり嬉しいです。
魚は釣れなかった。でも、それでもよかった
正直、
最近はあまり釣れていません。
去年のゴールデンウィークの方が、
むしろ釣れていたくらいです。
寒くて、
風が強くて、
「今日は厳しいな……」
と思う日もありました。
一度、
ぼくが転んで怪我したこともありました。
その時、
次男が心配そうに言ったんです。
「嫌になっちゃった?」
その一言が、
なんだか嬉しかったです。
そして、
魚が釣れなかった日も、
天気が悪かった日も、
次男は毎回こう言います。
「晴れた日にまた来よう」
「去年は5月に釣れたから、その時また来よう」
その言葉に、
何度も救われました。
「また来よう」が、ぼくを救ってくれた
会社を休んで、
先のことが見えなくなっていたぼくにとって、
次男の
「また来よう」
という言葉は、
ただの釣りの話ではありませんでした。
「またやってみよう」
「また前に進もう」
そんなふうにも聞こえました。
魚は釣れませんでした。
でも、
次男と海を見ながら過ごした時間は、
間違いなく、
この春のぼくを救ってくれました。
そして今も、
海を見るたびに思います。
また行こう。
また、少しずつ前に進もう。











この時期の湘南の海は結構いい魚釣れるみたいですね…!
大磯なんかはフグ釣ってる友人もいましたね🐟
我が家の息子ももう少ししたらこんなふうに成長してくれるのかな☺️💨
仕事やプライベートに向けてのエールと捉えられるの素敵です😊✨