人の「好き」に触れたら、ぼくの中の火も少し戻ってきた
踊り場からの再起動 #11
好きなものを好きだと言う感覚を、
この1年で少し忘れかけていました。
やらなければいけないことが増えると、
好きなことは、だんだん後ろに回ります。
気づくと、
自分が何に心を動かしていたのかも、
少し見えにくくなっていました。
土曜日、デザインフェスタに行ってきました。
NinjaDAOの仲間がブースを出すと聞いて、
応援に行きたかったのです。
その中でも、なののさんの切り絵フィルムアートが
どうしても欲しくて、
それもあって土曜日に行くことにしました。
他の仲間にも会えるかもしれない。
そんな気持ちも、少しありました。
でも今振り返ると、
あの日ぼくが受け取りに行ったのは、
作品だけではなかった気がします。
たくさんの人の「好き」でした。
そしてその熱に触れたことで、
ぼくの中の小さな火も、
少し戻ってきた気がしています。
今日はそのことを書いておきます。
会場にあふれていたのは、作品ではなく「好き」でした
会場に入って最初に感じたのは、
とにかく人の多さです。
熱気がすごかったですし、
空気そのものが濃い感じがしました。
仲間が出ていたのは、
「暗いエリア」と呼ばれる場所で、
実際に照明が薄暗い場所でした。
ファンタジーな小物。
スチームパンクの作品。
標本、苔、ミニチュア、古い洋風の傘。
どのブースにも、
作った人の偏愛がにじんでいました。
ぼくはもともと、こういう少し濃い世界観が好きです。
なので単純に楽しかったですし、
アート展示を見ているような気持ちにもなりました。
ただ、あの日のぼくに刺さったのは、
見た目の面白さだけではありませんでした。
その一つひとつの作品の奥に、
「これが好きなんです」がちゃんと入っていたことです。
仲間が自分の持ち場に立っている姿がうれしかった
会場は広くて、
仲間のブースにたどり着くまで少し時間がかかりました。
でも、見つけた瞬間にうれしかったです。
このすごい空間に、
仲間のブースがあるということが、
とても誇らしげに思えましたし、
何より仲間の顔に安心しました。
シャックさんは、
Instagramで続けてきた
サメ野郎くんのInstagramでの活動を見て来たという人が実際にいて、
握手を求められる場面もあったそうです。
仲間がコツコツやってきたことが、
ちゃんと届いて、
ちゃんと実ってきている。
それを目の前で見られたのは、
ぼくにとってすごくうれしいことでした。
なののさんの作品も、本当に素晴らしかったです。
ぼくは前から、なののさんの作るものがとても好きなのですが、
今回の切り絵フィルムアートは特に強く惹かれました。
これは家に飾りたい。
絶対に欲しい。
そう思う作品でした。
途中で少し焦る場面もあったのですが、
無事に買えました。
あれは本当に、
土曜日に行ってよかったです。
そしてもうひとつ、
ぼくの心に残ったことがあります。
なののさんは、人見知りで、
人が多い場所もあまり得意ではないそうです。
接客も得意ではない。
それでもその場に立って、
自分の作品を出して、
ちゃんとお客さんと向き合っていた。
その姿は、作品と同じくらい印象に残りました。
好きなものを外に出すのは、
楽しいだけではありません。
怖さもあるし、
緊張もあるし、
人によってはかなりエネルギーを使います。
それでも出す。
その姿を見て、
ぼくはすごく応援したくなったし、
同時に勇気ももらいました。
あの空間では、「偏愛」がちゃんと肯定されていました
会場を歩きながら、
ずっと感じていたことがあります。
どの人も、
「ぼくはこれが好きです」
「私はこれが大好きです」
と、作品ごと立っている感じがしたのです。
売るためだけの熱量ではありませんでした。
上手いとか下手とか、
流行っているとか流行っていないとか、
そういうことよりも先に、
偏愛みたいなものが出ていました。
この人は本当にこれが好きなのだな。
この人は、この世界を作りたくて仕方ないのだな。
それが伝わってきました。
しかも、その熱量を受け取りたい人たちが、
ちゃんと集まってきている。
その感じが、とてもよかったです。
「好きなものを好き」と言っていい。
こだわりに時間を使っていい。
「偏愛」を外に出していい。
そんな当たり前のことを、
あの空間はすごくまっすぐ肯定してくれているように感じました。
ぼくはその場にいるだけで、
少し元気が出ました。
刺激を受けたという言い方でもいいのですが、
それだけでは少し足りません。
もっと近い感覚で言うと、
「ああ、やっぱり好きなものは好きでいいのだ」と、
思い出させてもらった感じです。
ぼくはこの1年、「好き」を後回しにしていました
なぜあの日のぼくに、
それがあんなに強く刺さったのか。
たぶん理由はわりとはっきりしています。
ぼく自身がこの1年くらい、
「好きなものは好きでいい」という感覚を、
少し忘れかけていたからです。
仕事に忙殺されていると、
好きなことの時間は後回しになっていきます。
やりたいことより、
やらなければいけないことが先に来る。
自分が何を好きだったのかより、
今何を処理しなければいけないのかに意識が向く。
それが続くと、
少しずつバランスが崩れていきます。
もちろん、それだけが体調を崩した理由ではありません。
でもぼくの根っこにはたぶん、
好きなものを好きでいられることや、
好きなことにちゃんと時間を使えることが、
かなり大事なものとしてあったのだと思います。
それが削られていったことは、
やはり小さくなかったのだと思います。
実は2021年にデザインフェスタに行ったときも、
似たことを感じました。
あのときも、
好きなものを好きだと言うことの強さに、
かなり心を動かされた記憶があります。
今回それを思い出しました。
そして、
やっぱりここはぼくにとって
刺激がもらえるとても素敵な場所なのだな
とも思いました。
仲間が出ているから行きたい。
作品が好きだから行きたい。
そして、あの空間に流れている熱に触れたい。
そう思える場所があるのは、
かなりありがたいことです。
言葉より先に、自分の中の火が戻ってきたのかもしれません
あの日、ぼくの中で少し戻ってきたものがあります。
それはたぶん、
発信したい気持ちです。
ぼくはもともと、
ゼロから何かを作るタイプというより、
自分が好きだと思ったものを人にすすめるのが好きな人間です。
子どもの頃もそうでしたし、
学生の頃も、
「これいいよ」
「この漫画すごくいいよ」
「この記事いいよ」
と人に渡すのが好きでした。
たぶんぼくは、
自分がいいと思ったものを
誰かに手渡したくなる人間なのだと思います。
だから、
自分の心が動いたものを受け取って、
それをまた誰かに手渡す。
そういうことを、
本当はずっとやりたかったのだと思います。
今Substackでやっていることも、
少しそれに近いのかもしれません。
自分の内側を振り返って、
言葉にして、
誰かに渡す。
その流れが、
ようやくまた自分の中でつながってきた感じがあります。
シャックさんや、なののさんからも
「ルクさんもSubstack頑張っていますよね」
と言ってもらえたのも、うれしかったです。
みんながそれぞれの持ち場で頑張っていて、
お互いをちゃんと見て、
応援し合えている。
あの空間では、
そういう関係性まで含めて受け取れた気がしました。
だからぼくは、
あの日まぶしさを感じるより、
むしろ元気をもらえたのだと思います。
もしSubstackがまったくうまくいっていない時期だったら、
もしかしたら違う感じ方をしていたかもしれません。
自分だけ止まっているような気持ちになっていた可能性もあります。
でも今は、
ぼくにもぼくの持ち場があると思えています。
日々書くこと。
反応を受け取ること。
また次を書こうとすること。
それが今のぼくの回復の土台になっているからこそ、
仲間の頑張りを、まっすぐうれしく見られたのだと思います。
再起動は、自分ひとりで始めなくてもいい
最近ずっと、
再起動とは何だろうと考えています。
元の自分に戻ることではない。
それはたぶん、もう何度も書いてきた通りです。
同じ場所に戻るのではなく、
少し違う自分を作り直していくことなのだと思います。
そのときに必要なのは、
ひとりで気合いを入れることだけではないのかもしれません。
誰かの「好き」に触れること。
誰かの熱量を受け取ること。
誰かが自分の持ち場で頑張っている姿を見ること。
そういう外からの熱で、
自分の中の小さな火がまたつくこともあります。
ぼくにとって、
今回のデザインフェスタはそういう時間でした。
言葉が急に全部戻ってきたわけではありません。
頭のざわざわが消えたわけでもないですし、
これで何もかも大丈夫になったわけでもありません。
でも、
また少し書きたくなった。
また少し、好きなものをちゃんと好きだと言いたくなった。
その変化は、たしかにありました。
それだけでも、
今のぼくにはかなり大きいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
もし今、
ちょっと止まっている感じがする人がいたら、
自分の中から無理に火を起こそうとしなくてもいいのかもしれません。
誰かの熱量に触れる。
誰かの「好き」を受け取る。
それだけで、
少しだけ心が動く日もあります。
再起動は、
いつも自分ひとりの内側から始まるとは限りません。
最近、誰かの熱量に触れて、
少し元気をもらったことはありますか。
ライブでも。
展示でも。
本でも。
誰かの言葉でも大丈夫です。
よければコメントで教えてください。







似たようなことがあって、GW中にAIアートクリエイターの仲間がやってた展示会に見に行った時に、最近少し忘れかけていたAIアートを始めた頃のワクワク感を思い出しました。
好きなことにしっかりと時間を使うこと、大事ですよね
私は休みの日は好きなことだけ、するようにしています🔥