屋久島に来たら、1日がすごく長くなりました
踊り場からの再起動 #16
今、屋久島にいます。
まだ1日目の夜です。
でも、ひとつだけ、
はっきりしていることがあります。
今日の1日は、
ものすごく長かったです。
朝4時に起きて、
始発に乗って、
羽田から鹿児島へ飛んで、
そこから屋久島へ入るつもりでした。
ところが、
予定していた高速船が欠航になりました。
正直、そこで少しざわつきました。
この瞬間、
旅の目的が少し変わった気がします。
それまでは、
屋久島に行って、
縄文杉を見て、
島の自然を味わう旅のつもりでした。
でも欠航が決まったあとは、
まず目的が
「屋久島に入ること」
に変わりました。
本当に屋久島まで行けるのか。
もし行けなかったら、
宿やレンタルバイクはどうなるのか。
鹿児島で足止めになったら、
これは屋久島旅行ではなく、
鹿児島で台風をやり過ごす旅になってしまうのではないか。
そんなことを考えながら、
午前中を過ごしていました。
いったんコメダに入って、
そこで作戦を立て直しました。
高速船ターミナルへそのまま向かう意味があるのか。
飛行機に切り替えるなら、今どこまで動くべきか。
ひとつずつ考え直して、
最終的には飛行機で入ることにしました。
でも結果として、
飛行機に切り替えて、
なんとか屋久島までたどり着けました。
飛行機も条件付き運航だったので、
着陸するまで本当に安心できませんでした。
その時点で、
まだ午後の早い時間でした。
でも、
体感としては、
もう1日分を生きたような感じがありました。
休職しているのに、どこかまた急いで生きていました
屋久島に来て最初に感じたのは、
自然のすごさそのものより、
時間の流れの違いでした。
最近のぼくは、
毎日Substackを書いていました。
それはすごく大事なことですし、
書けていること自体が回復でもあります。
でもその一方で、
気づくとまた、
1日があっという間に終わる生き方に戻っていました。
朝起きて、
書いて、
考えて、
また次のことをやる。
面白いし、前にも進んでいる。
でも、
少し前の仕事のときと同じように、
「今日も早かったな」で1日が終わっていた気もします。
休職しているのに、
どこかまた急いで生きていました。
今回の屋久島は、
たぶんそこから少し距離を取りたかったのだと思います。
窓の外が、全部緑でした
屋久島に近づいて、
飛行機の窓から外を見たとき、
最初に入ってきたのは一面の緑でした。
本当に、
緑しかない、という感じでした。
すごいところに来たなと思いました。
屋久島に着いてからは、
バイクを借りて、
宿に荷物を置いて、
足りないものを買いに行って、
そのあと少しだけ観光にも出ました。
雨でした。
でも、
その雨の中を走る時間が、
むしろ屋久島らしく感じられました。
道のまわりはずっと濃い緑で、
山のほうへ行くと霧も出ていました。
ちょっと大げさかもしれませんが、
神様がいそうな森だなと思いました。
もののけ姫の世界のもとになったと言われるのも、
たしかにわかる気がしました。
滝も見に行きました。
台風が近いこともあって、
少し怖さもありました。
でもそのぶん、
景色の迫力もすごかったです。
「癒やされました」だけでは片づけにくい、
圧のある自然でした。
いちばん印象に残ったのは、ゆったりした時間でした
不思議だったのは、
今日はずっと動いていたのに、
1日がすごく長く感じられたことです。
朝4時に起きているので、
実際に長い1日だったのはそうです。
でも、
それだけではない感じがありました。
欠航で予定が崩れて、
移動手段を考え直して、
天気を見て、
店の人と話して、
島に着いてからまた買い出しをして、
雨の中を走って、
ごはんを食べて、
宿に戻る。
出来事は多かったです。
それなのに、
いつものような「もう終わったのか」という速さではありませんでした。
むしろ、
ちゃんと時間の中にいた感じがありました。
少しゆっくり流れる時間の中に、
自分の身体ごと置かれていた感じです。
今回ぼくが受け取りたかったのは、
たぶんこれだったのだと思います。
自然の雄大さ。
人の優しさ。
そして、急ぎすぎない時間です。
旅の目的が、まず島に入ることに変わりました
今日はもう、
それだけで十分だったのかもしれません。
本当に屋久島まで来られるかどうか、
午前中はかなり微妙でした。
だから、
無事に着けたこと自体がうれしかったです。
屋久島に着いてからは、
まず台風に備える動きになりました。
スーパーへ行って、
水や食料を買いました。
ちょっと大げさではなく、
台風前の島民みたいな動きでした。
観光に来たはずなのに、
最初にやったことは景色を見ることではなく、
まずちゃんとこもれる状態を作ることでした。
でも、その感じも悪くなかったです。
非日常なのに、
ちゃんと生活している感じがありました。
屋久島に閉じ込められるのと、
鹿児島に閉じ込められるのとでは、
やっぱり全然違います。
同じ台風でも、
どこでそれを受けるかで意味が変わる。
そういうことも、
今日の移動で少し感じました。
それに、
島の人たちがとても親切でした。
レンタルバイクの方も、
宿の方も、
台風の中でかなり柔軟に対応してくれました。
その優しさにも、
少し救われました。
今ほしかったのは、答えではなく、こういう1日だったのかもしれません
屋久島に来たからといって、
何かの答えが出たわけではありません。
復帰のことも、
これからのことも、
まだ何も整理し切れていません。
でも、
今日みたいな1日を過ごせたことには、
意味があった気がしています。
早すぎる日常から少し離れて、
長く感じられる時間の中に身を置くこと。
それだけでも、
今のぼくには必要だったのだと思います。
まだ1日目なので、
この先で何を感じるのかはわかりません。
明日は台風で宿にこもることになるかもしれませんし、
この旅の間に縄文杉まで行けるかどうかもまだわかりません。
でもひとまず今日は、
「1日が長い」という感覚を取り戻せただけで、
来てよかったと思えています。
屋久島の話は、
たぶんもう少し続きます。
もしみなさんにも、
最近「時間の流れが変わった」と感じた1日があれば、
よければコメントで教えてください。




屋久島ライブ、楽しかったです!台風にお気をつけて、金曜日まで楽しんでくださいませ😊